万一、家族に介護が必要な状態になってしまった際、自身が遠くで暮らしている場合には遠距離での介護が必要なケースが多く起こり得ます。実際に遠距離介護を行っている人の中でも、週末必ず家族のもとへ訪れる方や、月に1回の頻度で訪れる方と、それぞれの家庭の状況や仕事の都合などで通う頻度は様々です。病気の進行具合や家族の身体能力の状況に応じても頻度は異なります。

遠距離介護にかかる費用は通う頻度によって大きく異なりますが、やはり距離が離れている分、近くにいるよりも費用負担が大きい点は、不安要素といえるでしょう。実際に遠距離介護を行う際に必要となる費用内訳は、大きく分けて4つに分けられます。1つ目は当然交通費が挙げられます。通うために利用する新幹線や飛行機、電車やバス等の公共交通機関料金など、家族のもとへ訪れる回数が増える程に費用負担は重なります。

2つ目は通信費です。離れて暮らす分、状況や体調を確認する為の連絡回数が必然的に増えます。それに伴い、毎月かかる電話代や通信費も重なっていくでしょう。ケアマネージャーや介訪問介護士を利用している場合は、担当者との情報共有の連絡も増えるので大幅に通信費は増加します。

3つ目は介護サービス費や近隣の方にお世話になっている場合のお礼など、自身がそばにいられない間に代わりに介護や様子見をお願いしている方へかかる費用が挙げられます。自身が近くにいられない分、安心して生活を送ってもらう為に必要な費用と言えます。遠距離介護が必要になった際には、家族と自分自身のどちらにも無理なく続けられるような工夫が肝心です。