皆さんは介護の準備ができていますか?現在、介護をしている人、すでに介護を経験した人に聞くと、ほぼ100%に近い確率で「準備できていなかった」という答えが返ってきます。親がいる限り、介護は必ずやってきます。ですが、誰もが介護を経験したくありません。嫌なことは避けて通りたいものです。自分だけの問題ではなく、介護問題は自分の配偶者や子供も巻き込みます。できれば、現在の生活をあまり変えずに介護できれば、それがベターです。そこで、現在では、遠距離介護を選択する人が増えつつあります。介護は自分の予想よりも早く、しかも突然にやってくるからです。

遠距離介護がスムーズにいくよう、親が元気なうちに準備できる分野は3つあります。まず、利用できる介護サービスや制度について情報収集しておくのは良いことです。誰に、何を頼めばいいのか、大まかに介護保険の制度を確認しておくと安心です。

親本人の意思を確認し、親が元気なうちに、老後をどう過ごしたいか、介護が必要になったらどうするか話し合っておきましょう。兄弟がいるなら、役割分担を話し合っておくべきです。

介護保険を使っても、無料ではありません。介護に必要な資金を早めに準備しておきましょう。親の蓄えがいくらあるのか、足りなくなったらどうするのか、家族でしっかり話し合うといいでしょう。お金はトラブルの元になるので、あらかじめ決めておくと安心です。これらのことが、遠距離介護の事前準備に役立ちます。